RME Digiface USB開封記

RME Digiface USBとは? RMEという会社のオーディオインタ―フェイス。オーディオインターフェイスとは? オーディオのインターフェイス

 

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この機種はヘッドホン出力以外のアナログIOを持たず、ADATあるいはS/PDIFの光デジタルIOに全振りしたインターフェイスです。あの大人気学習参考書『キャンベル生物学 原書9版』4冊分もの値打ちがあります。

 

1つのADAT光デジタル端子で最大8チャンネル(ステレオの片方で1チャンネルと数えます)のオーディオフローを扱うことができます。このDigiface USBには入力と出力でそれぞれこの端子が4つずつ装備されているので、ヘッドホンも含めて「32チャンネル入力・34チャンネル出力」のバケモンみたいな編成になっています。どうバケモンかというと、例えばこれ1台で32人が歌っているのを同時に個別録音でき、それらの音源を16台のステレオスピーカーからそれぞれ任意の組み合わせで再生できます。すげ~

 

僕は別に巨大なバンドをやっているわけでも、大量のスピーカーを所有しているわけでもないですが(打ち込み専門のDTMerなのでなんならアナログ入力も滅多に使わない)、

  1. デジタルIOが豊富である
  2. アナログIOを交換・切り替え可能な柔軟なシステムが組める
  3. RME製品への憧れ(RMEインターフェイスの中で一番安い)
  4. 多IN多OUTへのロマン

などの理由からEDIROL SD90、Roland Rubix22に続く3代目のオーディオインターフェイスとして本機種を選定しました。冒頭の写真は、届いた段ボール箱を真っ先に開封して「写真なんか撮ってられねえよ!」と言いながらも、なんとか冷静になって開封前に撮ったものです。今回の「開封の儀」で既に一生分のウキウキを消費しています。

 

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箱の中身です。本体(とゴム脚)、ケーブル、マニュアルが入っています。おまけでシールもついてきます。おでことかに貼るとRMEのブランド力(ちから)で自分の付加価値が何倍にもなることでしょう。

 

実はこの機械、かなり小さいです。最初に使っていたSD90は二段の重箱くらいあって、次に使いだしたRubix22という機種は弁当箱くらいあったのですが、このDIgiface USBはカロリーメイトの箱くらいしかありません。10円玉と比較してもこのサイズ感です。むしろ10円玉の方が大きいくらいです。

 

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USBポートとヘッドホン出力端子の反対側には、このように光デジタル端子がずらりと並んでいます。

 

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ドライバ等をインストールし、早速PCと接続します。とりあえずヘッドホン出力を試聴しました。ちなみにヘッドホンはSONYMDR-7506というド定番です。

 

ヘッドホンでこれほど投資された機械の音を聞くのは初めてですが、やはりかなりフラットな特性であると感じました。特定の周波数帯の音がうるさいといったことが全くなく、安心してモニターできそうです。ハイエンドメーカーの名に恥じない鳥肌が立つような素晴らしい音、というよりはとにかく無個性で「実家のような安心感」が感じられる音といったところでしょうか。

 

そして久しぶりに、初めていいオーディオ機材を手にした人の定番セリフ「今まで聞こえてこなかった音が聞こえた!」を追体験できました。まだ使い始めて間もないですが、RME製品は息が長いようなので大事に使っていきたいですね。